
目次
水中運動はどんな治療法?
椎間板ヘルニアなどの腰痛には
運動やストレッチが効果的ですが、
水中で運動をすると、より大きな効果が期待できます。
水中での運動はトレーニング効果が高い
陸上とは違って、水中では「浮力」があるので
体重による腰への負担が軽減されます。
それに加えて、水は空気よりも何倍もの「抵抗」があり、
陸上での運動よりも大きな力を必要とします。
つまり、陸上での運動と比較すると、
水中での運動は、腰への負担が軽い上に、
トレーニングとしての効果も非常に高いのです。
水中運動が効果的な理由
- 浮力があり、体重による腰への負担が軽い
- 陸上より多くの力が必要なので、効果のあるトレーニングができる
- 水圧により、血行がよくなり筋肉がほぐれる
これらのことから、水中での運動は
陸上での運動よりも多くのメリットがあると言えます。
水中運動の注意点
ただし、水中での腰痛トレーニングには
いくつか注意点があるので、しっかり理解しておきましょう。
温水プールに入る
腰痛では、体を冷やすのはよくありません。
冷水でのプールでは、筋肉が冷えてしまうので
かえって腰痛を悪化させてしまう危険があります。
必ず「温水プール」を利用するようにしてください。
適温は28〜30℃ですが、厳密にこの温度でなくても構いません。
また、ある程度腰痛が改善されてきた段階なら
冷たいプールに入っても問題はないでしょう。
平泳ぎはNG
腰痛には向いていない泳ぎ方もあるので注意が必要です。
平泳ぎやバタフライといった泳法は
腰を反らしたり、曲げたりするので
絶対にやめておきましょう。
特に平泳ぎは、ついやってしまいがちなので
意識してクロールやバタ足、背泳ぎなどに切り替えましょう。
重症の腰痛患者は医師に相談する
椎間板や腰椎(ようつい)に異常がある場合や
手術を受けたことのある重症の腰痛患者の方は、
軽い体操でも自己判断はしないでください。
必ず主治医に相談しましょう。
水中運動の方法は?
水中ウォーキング
胸のあたりまで水につかったら、
背筋を伸ばしてゆっくりと歩きます。
(約10分程度)
最も基本的な運動なので、
まずはこのウォーキングから初めていきましょう。
ビート板を使ったウォーキング
ビート板に両手をのせて歩きます。
余裕があるなら、後ろにも歩くといいです。
前にも後ろにも歩くことで、体両面の筋力を強化できます。
(約10分程度)
蹴り上げる運動
プールサイドにつかまって、片足のひざを曲げます。
もう片方の足を後ろにゆっくりと蹴り上げます。
(左右5回ずつ)
太ももをかかえる運動
お腹にひざをグッと引き寄せるイメージで
両手で片方の太ももをかかえます。
(左右5回ずつ)
まとめ
温水プールを使った水中での腰痛体操は
かなりの効果が期待できます。
辛いトレーニングという事でもないので
利用できる温水プールが近隣にある方には
是非おすすめしたい治療法です。
近くに温水プールがなかったり
また、あっても値段が高いかも知れません。
そんな場合には、普段は陸上での腰痛体操を行い、
週に1回、1ヶ月に1回など、時々利用してもいいでしょう。
温泉と隣接してる施設もあるので気分転換にもなります。
厚生大臣が認定した「運動型健康増進施設」の温水プールなら
資格を取得した指導者がいるので、おすすめです。
あなたの応援で明日も頑張れます。
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