
腰痛の原因のひとつに「骨盤のゆがみ」があります。
この骨盤のゆがみを矯正する治療法の中に
「ゴムバンド療法」があります。
自宅でも簡単にできるので始めやすい治療法です。
ゴムバンド体操とは?
背骨の土台である骨盤の回りには、
靭帯(じんたい)や筋肉が取り巻いています。
骨盤に上半身の重みが加わると、骨盤が横に広がろうとします。
これを靭帯や筋肉が防いでくれるのですが
靭帯や筋肉の力が弱ってくると、
仙腸関節(せんちょうかんせつ)に異常が発生し、
腰痛を引き起こします。
このように、弱った靭帯や筋肉の働きを、ゴムバンドによって締め付けることで
骨盤をサポートするのが「ゴムバンド療法」です。
ゴムバンドは装着するだけで痛みを軽くすることがありますが
バンドを装着して腰をゆっくり回す運動を行うことで
更に腰痛改善の効果を発揮します。
これが「ゴムバンド体操」です。
ゴムバンド体操の手順
- ゴムバンドを腰骨の出っ張りから、
握りこぶし一個分ぐらい下にバンドを巻きます。
(※ウエストに巻くと効果がなくなるので注意) - 両足を肩幅に開いて真っ直ぐ立つ。
- 腰を上下に動かないように、ゆっくり回す。
(右回り、左回りをそれぞれ約10回を3セット) - これを朝と夜で1日に2回実践する。
ポイントは、1回転で2〜3秒ぐらいのスピードでゆっくり大きく回すこと。
後ろに回す時は、お尻を突き出しで少し前かがみになるよう回します。
立ったままで難しい場合には
壁や家具などに捕まっても構いません。
ゴムバンド体操の効果とメリット
ゴムバンドを装着して「ゴムバンド体操」を続けることで
靭帯や筋肉の力を補助しながら
骨盤のゆがみを矯正することができます。
また、外科的な手術が必要ないため
安心して自宅で手軽に取り組むことができる治療法のひとつです。
腰痛の度合いによっても効果は異なりますが
2ヶ月〜4ヶ月間継続することで、
痛みが解消される場合が多いようです。
再発防止の効果もあるので、腰の痛みが軽くなったら
ゴムバンド体操を続けるといいでしょう。
効果のある腰痛
- ぎっくり腰
- 慢性の腰痛
- 骨粗鬆症による腰痛
- 椎間板ヘルニア(手術を必要としない軽度な場合)
- 脊椎分離症(手術を必要としない軽度な場合)
- 脊椎すべり症(手術を必要としない軽度な場合)
- 脊柱管狭窄症(手術を必要としない軽度な場合)
メリット
- 保険が適用される
- 経済的である
- 軽度の椎間板ヘルニアなら治すことができる
まとめ
このゴムバンド療法は、保険が適用されることと
通院が少なくて済むので経済的な治療法と言えますが
手術を必要とする腰痛の場合は、
かえって悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
決して自己判断ではなく、
受診した上で医師と相談して始めるようにしてください。
手術を必要としない腰痛なら
椎間板ヘルニア、脊椎分離症、脊椎すべり症、脊柱管狭窄症にも
効果を発揮するので、手術をしなくてはならない段階まで悪化する前。
できるだけ早い段階で実践してみることをおすすめします。
あなたの応援で明日も頑張れます。
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