
毎日腰が痛くてたまらないといった症状や、ある日突然腰が痛くなったときなど、一言に腰痛と言っても種類も症状も様々です。しかし多くの腰痛症の場合、対処法はほとんど同じと言えます。
今回は腰が痛いときに行う対処法を説明します。腰痛で悩んでいる方は是非参考にしてみてくださいね。
腰が痛い時の対処法
腰が痛くなる原因には様々なものがあり、内科的な原因の場合もありますが、ここでは外科的な要因について説明します。
外科的な要因による腰痛は大きくは2つの原因があると考えられますが、「毎日の姿勢の悪さや日常の不摂生」によるものは慢性型の腰痛、「急激に無理な動きをすること」で発生するものは急性型の腰痛と考えましょう。
それぞれ対処法が少し違ってくるので、まずは自分の腰痛はどのタイプなのかを確認しましょう。
- 慢性の腰痛
- 急性の腰痛
慢性の腰痛の対処法
慢性型の腰痛は、悪い姿勢による毎日の積み重ねが腰痛の症状として現れるので長期的な対策が必要です。
普段の姿勢に注意が必要になりますが、「立っているときの姿勢」だけでなく、「座っているときの姿勢」、場合によっては「寝るときの姿勢」も腰に影響があるので、普段の姿勢を見直してみましょう。
またテレビゲームや長時間のデスクワーク、スマートフォンなども姿勢を悪くする原因になるので、姿勢を正しくするよう心がけることが必要です。
応急処置
慢性型の腰痛でも、まれに立てないほどの痛みに襲われることがあります。しかし、あわてなくても大丈夫です。もし病院に行けるようなら、整形外科の病院に足を運びましょう。
ただし、病院にも行けないぐらい腰が痛い場合は、まずは横になって安静にしておきましょう。1週間〜2週間で痛みが解消されてくるので、無理をせず痛みがなくなってから、整形外科に行きましょう。
それまで自宅での応急処置としては患部を温めるようにしておくといいでしょう。冷やすのは間違いなので注意してくださいね。湿布を貼る場合は「温湿布」を選ぶようにしてください。

ストレッチや運動をする
病院で受診した後は、薬や湿布を処方されると思いますが、これも応急処置になるので、何度も薬をもらいに病院に通っても意味がありません。病院の医師から対処法を教えてもらえれば、それを実践してみましょう。
病院で教えてもらえる対処法は、ストレッチや日頃の運動だと思いますが、結局はコレにつきます。様々なストレッチや運動法がありますが、全て行う必要はありません。自分が一番続けられるストレッチや運動を取り入れるようにしてくださいね。
ただし、ストレッチや運動も腰が痛くてできない場合は無理せず中止してください。できる運動をできるときに行えばオッケーです。

姿勢を改善する
姿勢を正しい状態することが腰痛改善の本筋と言えるでしょう。ストレッチや運動をすることで、ある程度姿勢も改善されますが、また悪い姿勢に戻ってしましいます。常に姿勢を正しくするよう意識することで、更に腰痛が改善されていきます。
ただ、正しい姿勢を一日中意識するのも難しいものです。姿勢改善をサポートする腰痛対策グッズを利用すると、正しい姿勢を維持しやすくなるのでおすすめです。

急性の腰痛の対処法
急性の腰痛は、急激な動作によって発生する腰痛なので、適切な処置をすれば比較的早く回復します。ただし、2度、3度と繰り返しやすくなるので注意が必要です。
急激な腰痛は「ぎっくり腰」がほとんどと考えていいでしょう。重たい荷物を持ち上げるときにギクッとした強烈な痛みが発生したり、ゴルフやテニスなどで急激に腰をひねることで腰に痛みが発生することもあります。
ぎっくり腰のような急性の腰痛は、ひとまず安静にし、その後は何度も繰り返さないよう日常の動作に気をつける必要があります。
応急処置
ぎっくり腰のような急性の腰痛は、とにかく横になって安静にしてください。病院に行くまでの間、可能であれば患部を冷やすとよいでしょう。ただし冷やすのは24時間までにしましょう。痛みが解消され、歩けるようになったら整形外科などの病院で受診し、適切な処置をしてもらってください。
荷持の持ち方に注意する
荷物の持ち方に注意してください。特に床に置いてある荷持を持つときは、膝を伸ばした状態で腰を曲げないようにします。腰だけ曲げて荷物を持つと腰に負担がかかり、ぎっくり腰になってしまいます。
床に置いてある荷持を持ち上げるときは、一旦膝を曲げて、しっかりしゃがんでから荷物を持つよう心がけてください。
動作をゆっくりにする
日常的に腰を動かす動作は急激に動かさないようにしてください。体ごと振り返るときや、物を拾うときなど、腰を動かす動作全てにおいて、今までより、ゆっくりと体を動かすよう意識してください。ゆっくりとした動作をすることで、ぎっくり腰の予防になります。
薬やサプリメントで腰痛に頼らない
補足ですが、病院で処方してもらう薬や湿布はあくまで応急処置でしかありません。また、腰痛に効きそうなイメージのあるサプリメントも腰痛を治すことはできません。
薬やサプリメントを全て否定するわけではありませんが、なんとなく腰が楽になったような気がするだけで、実際には腰痛に効果のないものばかりと言えます。
日常生活を改善して、腰痛対策を行うようにしてくださいね。
まとめ
今回は腰が痛いときの対処法を、慢性型と急性型に分けて説明してみました。
細かく言えば腰痛にも、椎間板ヘルニアや、脊椎分離症、脊椎すべり症といった様々な種類がありますが、そのほとんど腰痛症が慢性型の腰痛と言えます。また、ぎっくり腰のような急な腰痛の場合は、少し対処法が違うことも知ってもらえたのではないでしょうか?
自分がどのタイプの腰痛で腰が痛いのか、是非チェックして適切な対処法を行ってみてくださいね。
一日も早く辛い腰の痛みから開放されることを願っています。